日本臨床矯正歯科医会 千葉支部

千葉支部からのごあいさつ

日本臨床矯正歯科医会 千葉支部は、日本全国で500名近い会員を有する、日本で唯一の矯正歯科専門開業医の団体である「公益社団法人日本臨床矯正歯科医会(以下医会と略す)」の千葉県下で開業している矯正歯科専門開業医の集まりです。

 ご存じないかもしれませんが、現在の日本の歯科医療制度では、認定医や専門医(後述します)の試験に合格していなくても、歯科医師免許さえあれば「矯正歯科」の標榜(看板)を出すことはできます。

 矯正歯科専門開業医とは矯正歯科治療を専門とする歯科医師です。矯正歯科治療には専門的知識と経験が必要です。医会の会員は協力団体である公益社団法人日本矯正歯科学会(以下日矯と略す)の認定医取得者あるいは同等の基礎的知識および臨床的技量を有する歯科医師です。認定医を取得するためには6年制の歯科大を卒業した後も研修医を含めて最低5年間の基礎的、臨床的研修を受けた上で、認定試験に合格しなければなりません。また、日矯認定の専門医を取得するためには認定医を取得し、かつ会員歴が10年以上で十分な臨床経験を積んだ上で認定試験に合格しなければなりません。さらに、医会会員には自己研鑽と治療の質の維持、向上のために定期的に症例発表を行うことが義務づけられています。このように、私たちは、矯正歯科専門開業医として患者さんのことを第一に考えた医療の質を心がけています。

 また、矯正歯科治療は長期にわたる管理が必要です。そのため、医会では治療中に転居や進学等で通院が難しくなっても、診療所を移る際の料金精算・継続診療システムが確立しています。さらに、千葉支部では、私たちが怪我や病気で入院しても患者さんの治療が滞らないよう、皆で助け合う治療継続支援システムも確立しています。このように、私たちは、患者さんにとって安心、安全な医療を提供するよう心がけています。

一方、千葉支部として地域に密着した活動を精力的に行っております。2003年から8年間に亘り矯正歯科治療に関する正しい情報を千葉県民に提供するために県内各地で広報キャラバン(市民公開講座)を開催いたしました。また、養護教諭研修会に講師を派遣し「学校歯科健診における不正咬合の評価基準、不正咬合に対する矯正歯科治療の意義」について講演を行っております。

直近の事業予定としましては、一般の方を対象として、2016年11月6日に千葉県口腔保健センター(千葉県歯科医師会館)で千葉県歯科医師会と併催の県民セミナーを、また、2017年1月22日に成田市で医会主催の市民セミナーを予定しております。さらに、2017年2月22-23日に成田市で開催されます医会の年次大会では学校歯科保健関係者が一堂に会するシンポジウムも企画されております。この度、千葉支部では、ホームページを立ち上げ、上記セミナー、シンポジウムへの参加申し込みに対応できるように致しました。

最後になりますが、矯正歯科治療に関する疑問、質問がございましたら、安心してかかれる最寄りの日本臨床矯正歯科医会千葉支部会員にお気軽にご相談ください。

日本臨床矯正歯科医会 千葉支部
支部長   高橋 洋樹